〜目次〜
はじめに
外国人市民の参画によるVFR(Visit Friends and Relatives)促進企画を昨年の初開催に続き、今年も実施しました。
↓↓昨年の様子はこちら↓↓
企画内容は、ご家族やお友達が母国から広島県へ来訪された際に『おもてなし』したい観光スポット等を外国人市民の方々が発表するプレゼン大会となり、母国にいる大切な方々への『おもてなし』の想いが強く感じられ、広島県の魅力を盛り込んだ内容を発表された方に対して、ご家族等が実際に来訪された際の旅費を最大10万円分サポートするものとなります。
目的
企画実施目的は継続して以下に定め、実施内容や関係団体との調整を進めました。
- VFR市場ニーズを把握することで東広島ならではのインバウンド戦略を促進させる
- 市内在住外国人の方々が主体的に市内や県内の観光スポット情報を入手することを促進し、VFR機運を醸成する
企画概要とワンポイント
実施日 | 2024年12月15日(日) 10時~12時 |
場所 | 広島大学ミライクリエ |
発表者 | 5か国(台湾、エストニア、インドネシア、ベトナム、アメリカ)6名 |
選考 | ①書類審査、②プレゼンテーション |
主催 | Myおもてなしコンテスト実行委員会 |
後援 | 広島大学 Town & Gown Office |
外国人市民の方々へのヒアリング
昨年の応募者人数が8名にとどまったため、外国人市民の方々にヒアリングを行い、参画にあたっての障壁となる項目を洗い出し、実施内容をブラッシュアップしました。
サポート対象期間の延長
昨年は2023年12月に企画を実施し、2024年3月までに終了している旅行に対するサポートとしていました。一方で毎年実施しているVFR市場動向調査からもご家族等の来日目的としてもっともニーズの高いのが桜鑑賞となります。
↓↓VFR市場動向調査に関する記事はこちら↓↓
桜の開花シーズンが4月上旬になることもあり、またVFRは一般的な外国人観光客の旅行に比べ長期滞在の傾向があるため、今年はサポート対象期間を2025年9月までに延長しました。
実施曜日の調整
土曜日に業務があるALT(Assistant Language Teacher)などの社会人の方々が参画しやすくなるよう、実施日を日曜日に設定しました (昨年は土曜日開催)。
イベント実施目的の見える化
昨年の一次審査通過者のおもてなしプランやプレゼン大会当日の発表動画をLPに掲載することで、企画趣旨をより明確に伝え、当企画の実施目的に沿ったエントリーを増やす取り組みを行いました。また応募を考えている方々が自己投影しやすくなるように、プレゼン大会当日の風景写真もLPに追加掲載しました。
企画に係る広報
昨年に引き続き、留学生や外国人市民との繋がりが強い広島大学国際部留学交流グループ、東広島市教育文化振興事業団に外国人市民の方々へ当企画に関する案内のご協力をいただきました。
また、今年は新たに外国人市民の方々が集う酒まつりや国際フェスタにてチラシの配布を行い、企画の認知度向上を図りました。
関係各所、実行委員会の皆様には、当企画に関してご理解ご協力いただき、この場を借りてお礼申し上げます。
認知経路と応募者属性
上記の取組により、今年は16名の方々から企画実施目的に沿った非常にレベルの高い応募がありました。認知経路としては、昨年のプレゼン者からの口コミによる応募も見受けられました。
国籍
11ヵ国(台湾、エストニア、ウズベキスタン、バングラデシュ、ナミビア、ガーナ、ベトナム、イラン、中国、インドネシア、アメリカ)
企画認知経路
広島大学国際部留学交流グループ、東広島市教育文化振興事業団 | 7 |
ディスカバー東広島 | 4 |
口コミ | 3 |
酒まつり | 1 |
その他 | 1 |
所属
留学生(卒業含む) | 14 |
ALT | 2 |
周辺市町DMOとの連携
おもてなしプランに竹原や三原など周辺市町の観光スポットも多く含まれる傾向があることから、日頃から連携している竹原観光まちづくり機構、空・道・港、庄原観光推進機構の方々にも審査員として参画していただくよう、依頼を行いました。 休日の早朝、寒空の中、東広島までお越しいただき、各DMOの皆様に対しましてもこの場をお借りして感謝申し上げます。
おわりに
外国人市民へのアプローチ
留学生だけでなく、今年は2名のALTの方々から応募があり、両名とも一次審査を通過されプレゼン大会まで進み、うち1名が最優秀賞となりました。ALTの方々も当企画の実施目的を理解し、参画していただける傾向があることが伺えたため、来年度は東広島市指導課とも連携し、ALTの方々にも積極的に企画に関する広報を行っていきます。
東広島モデルの構築に向けて
関係各所との調整スケジューリングやToDoリストの作成など継続実施によるノウハウの蓄積により、業務時間を昨年の4割に抑えて実施することができました。
継続実施によりPDCAサイクルをまわし、実施目的に沿った企画を団体リソースを抑えて実施することができるようになり、来年度はVFR機運のさらなる醸成のためプレゼン大会当日に観覧席を設けるように実施調整を行っていきます。
観覧者は外国人市民の方々だけでなく、ALTの教え子など英語学習に興味関心がある市民の方々に対しても広く周知し、またプレスリリースも継続して実施することで外国人市民割合が多いという、東広島の特色を活かしたVFR施策が周知・定着し、広島県の観光消費額の向上に貢献することを目指していきます。