事業報告

産業ツーリズム|親子向け夏休みイベントの実施

はじめに

ディスカバー東広島の第一ターゲットでもある広島県内在住のファミリー層、特に市内や周辺市町の子どもとその保護者の方々に、工業が盛んな東広島の特色を活かした体験や見学を提供するため、地域事業者さんと連携して産業観光イベントを企画、実施しました。

イベント実施目的

東広島市黒瀬町には工業団地が集積しており、黒瀬商工会に企画内容を共有し、事業者さんを紹介していただきました。そして各事業者さんとそれぞれイベント実施目的を整理し、体験内容も組み立てていきました。

またディスカバー東広島としても以下の目的を定め当企画を実施しました。

・黒瀬エリアでの観光目的地の形成

・コロナ禍でも実施可能なイベントによる人流の創出

イベント内容とワンポイント

・実 施 日:202181821

・参加者人数:819

・主 催 者:こっこー、オーエイプロト、とびしま柑橘工房、香木堂

・プロモーション:ローカル紙(有料) LINE広告(有料)、チラシ、オウンメディア

・チ ラ シ:

※大雨の影響により初日(818)こっこーは催行中止

需要と供給

工場や生産ラインは平日のみの稼働で、週末に体験や見学を受け入れることが困難という地域事業者さんがほとんどでした。

一方で夏休みなどの長期休暇中のお出かけ先や自由研究の題材に毎年苦労する小学生やその保護者の方々が多く、さらにコロナ禍により不特定多数の方が参加するイベントが相次いでキャンセルとなっていたため、安全に配慮したおでかけ先ニーズを見込むことができました。

よって、夏休み期間中である8月の工場が稼働している平日に完全予約、少人数制にてイベントを企画することで、需要と供給を合致させていきました。

安全管理と懸念の払拭

見学や体験を初めて受け入れる事業者さんにとっての懸念事項の一つに子供の参加者に対する安全管理があります。

課外授業を受入れられた経験がある事業者さんも普段は先生等の引率の方が子供の安全管理を行っているため、主催としてイベントを実施する際のノウハウが少なく、受入負担も増えてしまう可能性があります。

そのため当イベントでは参加対象を保護者同伴とし、予約ページの注意書きにも安全管理は保護者の方で行ってもらう旨を明記して実施することで、主催事業者さんは普段の業務の延長線上で受入れができるようにしました。

アンケート集計

イベントを実施し、参加者全8組からのアンケート回答を集計した結果が以下となります。

流入経路

ローカル情報紙が全体の75%を占め、ディスカバー東広島のWEBサイトやSNS等からの流入は0件となった。

主催事業者認知度

お子様とのお出かけ先で求めること(複数選択可)

ニーズの高いジャンルは「自然」、「学び」、「運動」、「地域交流(企業、大学生)」となる。

また「今後も地域事業者見学や体験イベントがあれば参加したいですか?」という問いに対して、全参加者が5段階中、5をマークしており市内での親子イベント需要が高い一方、コロナ禍により企画やイベントが不足していることが伺える(仮説)

今後のアクション

企業名や業務内容の認知度UP、ファン層の形成、参加者のイベント終了後の購買行動による売上UP等、事前に各事業者さんと整理したイベント実施目的にも沿う内容となり、継続連携して、イベントを実施していくことになりました。

地域メディアからの取材依頼もありましたが、コロナ禍でのイベント実施によるネガティブなコメント等を避けるため、取材の受入を今回は見送りました。

しかし次回以降の開催時にプロモーション等で活用できるように、全イベントの風景を記事化し、参加者以外の方々にも活動を認知してもらうようにしました。

・オーエイプロト:https://east-hiroshima.info/kouhoubu/blog/blog_20210902?preview=1

・とびしま柑橘工房:https://www.instagram.com/p/CTebx89r4li/

・香木堂:https://www.instagram.com/p/CTjeb-yri0w/

おわりに

プロモーション

ディスカバー東広島のオウンドメディアからの流入がなかったため、発信力強化としてイベント予約に結び付けるセールスプロモーションをメインに実施するLINE公式アカウントを開設して、運用していくことになりました。

LINEによるデジタルマーケティングについてはこちらから↓↓

LINE公式アカウントを活用したデジタルマーケティング

今回は企画から実施までのスパンが短かったため、ターゲットに対して適切な媒体で情報発信を行うことができず、イベントへの集客はあったもののイベント自体の認知度を上げるまでには至りませんでした。

次回以降のプロモーションは、小学校経由にてチラシを配布し、またそのチラシにLINE公式アカウントのQRコードを記載することで集客だけでなく、ディスカバー東広島ターゲット層の顧客群形成にもつなげていきます。

今後の展望

コロナ禍でも催行可能な小規模イベントを地域事業者さんと連携して継続開催していくことで、現在はディスカバー東広島で担っている予約管理等の支援領域を縮小させていき、持続可能な事業者さん主体のコンテンツの運営を促進させていきます。

またイベント毎に新規参画事業者を募集することで市内のお出かけ先を多様化させ、また稼げる観光地として、アンケート調査からコンテンツ内容をブラッシュアップし、消費単価UPと顧客満足度の両立への試行も続けていきます。

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