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目的整理の重要性
現状、東広島は決して観光地としての認知度が高いとは言えず、本業で観光業に取り組む市内事業者さんも多くはありません。本業ではない事業者さん等との連携となるため、どうしてもイベントを中心とした取組みとなり、実施できたとしても「うまくいって良かった」と単発で終わってしまうことが多く見受けられます。
これらを持続的な取組みにしていくためにディスカバー東広島では事業者さん等と一緒にイベントを企画する際には必ず、イベント実施目的を整理、設定するようにしています。
そしてイベント終了後に必ず参加者アンケートを参考にしながら、成果と課題の洗い出し、目的達成度合いをフィードバックすることで次回へのアクションも一緒に考えていきます。こうすることで事業者さん等の主体性を醸成し、持続的な活動になるように努めています。
事業者さんとの連携継続率9割
イベントの実施目的は事業者さん等によってさまざまですが、主な実施目的は以下のとおりとなります。
・事業者とその生産品の認知度UP、ファン層の形成
・体験を通じた食育の促進と農林水産業の魅力発信
・事業者認知度やイメージのUPによる広報やリクルート
・イベントを通じた地域交流機会の創出による地域貢献
・コロナ禍で外出機会が減った子どもへの学びや遊びの場の提供など
このように目的を整理し、フィードバックすることで今までにイベントを企画実施した事業者さんの約9割の方々と、2回目以降も継続して連携することができています。事業者さんの中には2回目以降からイベントを自主開催(ディスカバー東広島はプロモーション支援のみ)される事業者さんもいらっしゃいます。
観光地としての東広島へ
決して単発のイベントを否定しているわけではありませんが、東広島市が観光地域として認知される環境を整え、観光客の方から一度は訪れるべき場所と推奨していただくために、持続的に実施できる事業者さん等と連携してコンテンツ開発を行っています。
↓ コンテンツカレンダー(一部抜粋) ↓
上記表のようにコンテンツでカレンダーを埋めていく作業を行っており、現状では100以上の事業者さん等と連携しています。
ディスカバー東広島の中期目標の1つである「東広島市のどのエリアにおいても、年間を通じて何かしら(定期、季節性、単発)の観光コンテンツが提供できている」を達成できているように、これからも引き続き事業者さん等と目的の整理をイベント実施毎に取り組んでいきます。
追記(2024.01.30)
観光を本業としない事業者さん等と継続して連携を重ねるなかで、観光イベントを主催者自身で自走化していくためには目的の整理と併せて、組織体制などの不安定要素も解決しなければなりません。
団体形態を大きく4つのカテゴリーに分け、各カテゴリーの団体に多いイベント実施目的や懸念事項をまとめた図が以下となります。
今後も地域事業者さん等からイベントの企画や地域のにぎわいづくりなどに関してご相談をいただいた際は、目的の整理や団体形態ごとに発生し得る課題等を予め共有することで、より持続的な取り組みになるように支援を行っていきます。