事業報告

東広島の特色を活かしたインバウンド施策(VFR)|アンケート調査編

東広島市ならではのインバウンド施策

東広島市は在住外国人の方々が8,000人以上、国籍では100ヵ国を越える多文化共生都市になります。市の人口に対する外国人の方々の割合は、なんと4%以上と中国地方でナンバーワンの値となっています。

コロナ禍により外国人旅行客数が低迷している中、東広島市のインバウンド戦略として、市内在住外国人の方々のご家族や友人の来訪を促進するVFR施策が有効な手段となるのかを検証するために、市内大学の学生にご協力いただきアンケート調査を実施しました。

VFRとは
Visit Friends and Relativesの略称で、旅行目的の一つに分類され、友人や親族を訪問する旅行のことを指します。

13ヵ国の留学生が回答|VFRアンケート調査

今回、アンケートで調査したかったのは主に以下の2点になります。
・コロナ禍における留学生のご家族等の来訪状況
・ご家族等の興味関心が高いと思われる東広島市内観光コンテンツ

そして23名、13ヵ国(中国4名、フィリピン3名、インドネシア3名、タイ2名、インド、エジプト、イラン、ベトナム、フランス、ホンジュラス、ガーナ、マレーシア、ブラジルから各1名、その他2名)の方々にご協力いただいたアンケート結果は以下の通りとなります。


家族等の来日有無(Q1)

Q.「留学期間中に、家族等が来日したか?」
(1)有:10人(43.4%)
①平均来訪人数:2.89人
②平均滞在日数:11.1日
(2)無:13人(56.5%)

→(1)で「無」と回答した方へ
Q.「コロナ禍でなければ家族等は日本に来ていたと思うか?」
①絶対に来ていた:5名
②多分来ていた:3名
③多分来ていなかった:2名
④コロナに関係なく来ない:3名
※①②を合わせると8名(61.5%)が「来ていた」と回答している。

来日時の東広島来訪機会(Q2)

Q.「東京や大阪、原爆ドームや宮島などの観光地以外にも広島大学キャンパスなど、回答者が普段生活しているスポットも訪れたか(訪れると思うか)」
Yes:16名(69.5%)

家族等の興味関心コンテンツ(Q3)

・日本庭園の散策:19票(82.6%)
・お好み焼きづくり体験:17票(73.9%)
・フルーツ狩り体験:15票(65.2%)
・無人島でBBQ&キャンプ:13票(56.5%)
・牡蠣小屋体験:13票(56.5%)
・金継ぎ体験:11票(47.8%)
・造船所見学:11票(47.8%)
・そば打ち体験:10票(43.5%)
※40%を超えたコンテンツのみ記載。
※酒蔵見学は興味関心が高いことが予想されるため、設問には含めていない。
※回答者出身国が13ヵ国となるため、国別のクロス集計は行っていない。

モデルツアー参加意欲(Q4)

Q.「上記質問で選択したスポットがツアーに含まれる場合、あなた自身もツアーに参加したいと思いますか?」
参加したい:22名(95.6%)

アンケート分析と次回アクションの決定

分析結果の概要は以下の通りとなります。
・広島大学の留学生人数は約1,700人(2022年現在)であることから、アフターコロナではQ1の回答結果より1,300人以上の留学生の家族等が来日し、その内約900人の留学生家族が在学期間中に東広島を訪れる可能性がある。
・約900人の留学生それぞれに会いに約3人が来日し、11日間以下(他の都市も観光滞在する想定)の期間を東広島に滞在する可能性がある。
・本市における外国人観光客人数は約11,000人/年(平成30年東広島市観光総合戦略より)となり、留学生の家族等が本市に訪れることを促進することで、全体数に対して大きな割合となる。
・広島空港や他の周辺市町との連携による本市のインバウンド施策とあわせ、留学生の家族等を誘致する施策も平行して進めていく。
※アンケート回答数が23件と少ないため上記はあくまでも仮説となる


そして、Q3のアンケート結果から得た興味関心が高いコンテンツを盛り込んだモニターツアーを、東広島市内の旅行会社と連携して実施し、現状の受入環境の課題抽出やご家族等への推奨度等を引き続き調査することとなりました。

https://discover.east-hiroshima.info/news/20221223_inbound/

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