事業報告

自然体験型観光|データに基づくコンテンツブラッシュアップ【シーズン2】

はじめに

2023年に販売を開始した東広島の自然資源を活用したイベントが2年目に入り、引き続きデータを活用したコンテンツブラッシュアップにより、市外からの集客を促進させ、消費単価をアップさせる取り組みを行いました。

↓↓これまでの取組はこちらから↓↓

自然体験型観光|データに基づくコンテンツブラッシュアップ

イベント実施目的

  • マネタイズできる体験コンテンツをフックとして、人口密集地から里山フィールドへの人流を創出させ、自然資源の活用と関係人口の形成を促進させる

ワンポイント

消費額UPへの取組

運営側のオペレーションノウハウも蓄積され、参加者の方々へのヒアリングから満足度も確保できていることが伺えたため、参加費を1,800円から1,000円アップさせ、2,800円に設定しましたがシーズン中、満枠での催行を実現することができました。

またオプション体験の作成やイベント日に里山フィールドを舞台にした他のイベントを同時開催することで、消費単価を上げていきました。

↓↓実際の予約ページ↓↓

https://reserve.east-hiroshima.info/products/6c2e4550-00cf-5bc2-9c37-e3e7f8d1254c?lng=ja-JP

満足度UPとSEO

今シーズンから体験者に対してカブトムシのプレゼントを開始しました。満足度や単価をアップさせることはもちろんのこと、Googleトレンドから「カブトムシ」というワードが多く検索されていることが伺えたため、SEOを意識して予約ページタイトルに「カブトムシ」というワードを入れ、ネット検索からの自然流入を増やすことを狙いました。

結果として、「広島_カブトムシ」や「広島_クワガタ」とネット検索した際に上位に表示されるコンテンツとなり、流入経路は「ネット検索」が33%を占めるようになりました。

また市外からの参加割合は過半数を超え56%となり、昨年から30ポイントUPとなり東広島の自然体験コンテンツが周辺市町の人口密集エリアの方々にとっても訴求力があることが伺えました。

自然資源の保護

引き続き、当イベントの売上利益の一部を自然保護活動に寄付し、その旨を予約ページへの掲載だけでなく、体験時のオリエンテーションでも参加者の方々に案内することで持続可能な観光地域づくりの機運醸成を図る取組を行っています。

↓↓持続可能な観光地域ガイドライン(JSTS-D)↓↓

日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)

安全管理

1年目は通年でイベントを開催しましたが2年目は冬季を休止することとしました。東広島では10月下旬ごろから気温が下がり始め、イベント実施場所も11月から翌2月頃まで積雪や路面の凍結がしばし発生します。

上記した通りネット検索による自然流入の増加に伴い、市外の比較的温暖なエリアなどからの参加者も増え、冬用タイヤを装備せずに実施場所を訪れることによるスリップなどの事故の発生が懸念されるようになりました。

今後も里山フィールドにてイベントを継続実施していくためにも、参加者の方々の安全を第一に12~翌2月は休止期間としました。

おわりに

データを基に引き続きイベントをブラッシュアップしていきノウハウを蓄積、他の地域事業者の方々等に展開していくことで持続可能なコンテンツを市内に増やしていきます。

また東広島は12~翌2月が閑散期となり、需要の平準化が課題となりますがインバウンド促進やグルメコンテンツの磨き上げによる通年での誘客に取り組んでいきます。

↓↓東広島市の観光客数モニタリングはこちら↓↓

2025年観光客数月次モニタリングとインバウンドアンケート調査

 

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