〜目次〜
はじめに
VFRを促進するため、市内在住の外国人の方々の興味関心が高いコンテンツを含んだツアーを実施しました。
イベント実施目的
令和3年度の広島空港振興協議会との連携で、市内在住の外国人の方々が東広島を観光し、今後VFRを促進していく上での課題が明らかになりました。
これらの課題に対処するため、ディスカバー東広島として以下の目的を定め、今回のツアーを企画・実施しました。
- 在住外国人の方々に市内観光コンテンツを体験してもらい、SNSなどからの投稿を促進し、参加者のご家族などにコンテンツを認知してもらう。
イベント内容とワンポイント
| 実施日 | 6月18日（日）14時半～21時半 |
| 参加者人数 | 19名
出身国：中国、ブラジル、オーストラリア、パプアニューギニア、ドイツ、アメリカ、アルゼンチン、インドネシア、マレーシア、ミャンマー（10ヵ国） |
| 参加費 | 1,000円/人 |
| 主催者 | 芸陽バス株式会社 |
| 内容 | オオサンショウウオ保護施設、飛行場見学、ホタル観賞 |
コンテンツ選定
公式LINEから事前にアンケート調査を行い、在住外国人の方々の興味関心コンテンツを把握しました。
※LINEの友だち登録時に挨拶メッセージとともにアンケートURLを送付しているため、回答率は39.5％であり、今後も回答数は増加（6月15日現在）
事前アンケート調査で選択肢に含めたコンテンツはVFR市場をセグメント化し、実際にご家族などが来日した際の観光を想定して選定しました。
そして、上位にランクインしたコンテンツを中心にツアーを構成し、シーズンや立地に応じて他のコンテンツもパッケージに組み込みました。
黄色：想定メインコンテンツ
緑色：パッケージコンテンツ
言語サポートボランティアの試行
事前アンケート調査では興味関心だけでなく、日本語力も確認しました。LINE登録者からは「日常会話レベル以上」と回答した方々に言語サポートボランティアとして参加してもらい、日本語に不安のある参加者をサポートしてもらいました。
団体ツアーは大人数でガイディングを受けるため、参加者は受け身になりがちですが、LINE登録者におもてなしする側としてもツアーに参加してもらうことで、実際にご家族などが来訪された際にも案内できるようになってもらうことも狙いました。
顧客群の形成
まず、事前アンケートに協力してくれた方々に優先的に案内を行い、約9割の予約が埋まりました。その後、LINE登録者全員に一斉送信を行い、満席となりました。
ツアー情報を一斉送信したことにより、イベントやツアー情報を提供するアカウントであることが在住外国人の方々の間で口コミで広まり、配信後の登録者数が増加する効果も得られました。
参加者アンケート集計結果
回答者数：10名
参加者コメントとSNS投稿
The tour was fascinating. I was so happy. I hope I can join another next tour
おわりに
継続開催と効果検証
事前アンケート調査で興味関心が高かったコンテンツを中心に、今年度中にさらに3回のツアーを実施する予定です。
ツアー終了時に参加者に企画趣旨を改めて伝えるため、以下のチラシを配布し、QRコードを使用して次回ツアーの案内も行いました。
当企画はランドフィーと参加費の差額をディスカバー東広島の予算で賄っているため、これから年次で行うアンケート調査によって、コスト以上の効果を発揮できているかを検証していきます。
イベントへの主体的な参加促進
アンケートから２名の方が言語サポートボランティアを希望すると回答したため、今後ツアー毎に異なる方に依頼することで参画者を増やし、裾野を広げたVFRの機運を醸成していきます。
また言語サポートだけでなく、担い手としても地域イベント等にかかわりたいと回答した４名の方々に対して、今後予定されている地域イベント等を案内していくことで外国人の方々と地域コミュニティとの繋がりの形成も行っていきます。
次回以降のツアーに関しても、引き続き当サイトから報告を行っていきます。