事業報告

観光実態調査|ビジネス来訪編

はじめに

東広島市はビジネス客の来訪割合が高く、市内にあるビジネスホテルは年間を通して高い稼働率を維持しています。

 (観光統計・実態調査結果リンク準備中)

ビジネス客の方々による地域飲食店やレジャーの消費促進の可能性を探るため、毎年実施している観光実態調査において、ビジネス客の方々の滞在中の飲食動向や可処分時間の確認を行いました。

実態調査結果

回答者属性

「今後、東広島にビジネスで来訪される予定のある方」(n=61)

出張期間中の可処分時間

「あなたが東広島を訪れた際に、観光やレジャーを行う時間はありますか?」

  • 「半日以上自由な時間を確保できる」が最も高く、「1日以上自由な時間を確保できる」とあわせると60.6%となり、ビジネス目的での来訪であっても、比較的時間に余裕があることが伺える。

滞在中の移動手段

「あなたが東広島を訪れた際に滞在中の移動手段で使う予定のものを答えてください(複数選択可)」

  • 「公共交通機関」が約半数と最も高く、次いで「レンタカー」が41.0%となる。

業種割合

「あなたの職業の業界をお答えください。」

  • 「流通・小売」と「サービス」が同率で11.5%と最も高く、次いで「自動車・機械」が8.2%となる。

飲食動向(全モニター|n=1,714)

「あなたは出張先での食事についてどのように考えますか?」

  • 「事前に地元の飲食店を探して、積極的にいく様にしている」が38.4%と最も高く、次いで「外食にこだわりがなく、その時の状況で決めている」が30.3%となる。
  • 世代別では、男性20~40代と女性20~50代が「事前に地元の飲食店を探して、積極的にいく様にしている」が最も高くなる。

ビジネスホテルへのヒアリング

上記の調査結果を市内のビジネスホテルに共有すると同時に、現場とのズレがないかヒアリングを行いました。

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ホテルA

宿泊者の9割以上がビジネス客となり、近隣県の会社で20~50代の方々が宿泊ボリュームゾーンとなります。1~2週間の長期滞在となり、調査の通り比較的余裕があるスケジュールの方が多いです。6~7割程度が社用車で来られるためホテル専用の駐車場を用意するようにしています。地域飲食店だけでなく、テイクアウトなどのニーズも高いと思われます。

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ホテルB

7割以上がビジネス利用となり、2~3泊の連泊の方々が多い傾向にあります。業種としては民間、公共問わず工事・建設関係の方々の割合が高くなります。工事機材等を運ぶ必要もあり、社用車でホテルに来られる方々が多いです。

今後のアクション

実態調査の通りレンタカーや社用車など出張中に自由度の高い「足」があり、宿泊事業者の方々へのヒアリングから長期滞在者の割合が高く、ビジネス客を地域消費のターゲットとして設定する一定の見込みがあることを確認することができました。

一方で、出張中の可処分時間をグルメやレジャー体験に実際に充てるかは疲労度合や予算など、その時の状況に左右される可能性があることも留意する必要があります。

よってまずは、グルメやお土産情報をまとめたビジネス客向けのチラシをローカルメディア等と連携して試行的に作成し、宿泊事業者の方々にご協力いただきフロントやワーキングスペースに配架していきます。

さらに県外・国外から多くの出張者を受け入れる市内の事業者や団体とも連携し、作成したチラシを出張者に配布いただくことで、東広島の地域実態を踏まえた消費促進の可能性を検証し、今後のプロモーション施策に活かしていきます。

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