〜目次〜
はじめに
ホタル観賞ツアーに続き、アンケート調査で興味関心が高かった夏祭りに参加するツアーを市内在住の外国人の方々を対象に2コース実施しました。
イベント実施目的
バスツアーの実施目的はホタル観賞ツアーと同様に以下に設定しています。
- 在住外国人の方々に市内観光コンテンツを体験してもらい、SNS等からの投稿を促進し、参加者のご家族などにコンテンツを認知してもらう。
イベント内容とワンポイント
コース名 | 夏祭り体験&花火鑑賞ツアー |
実施日 | 7月22日(土)18時半~22時15分 |
申込者数 | 42人 |
参加者数 | 21名(内3名当日キャンセル) |
参加費 | 600円/人 |
主催者 | 芸陽バス株式会社 |
コース名 | 神輿体験&花火鑑賞ツアー |
実施日 | 7月29日(土)18時~22時15分 |
申込者数 | 35人 |
参加者数 | 11名(内2名当日キャンセル) |
参加費 | 1,500円/人 |
主催者 | 芸陽バス株式会社 |
多言語予約サイトの導入
ディスカバー東広島では外国人観光客の方々に対する受入環境整備の一環として、多言語表記が可能な外部予約サイトを6月から試験的に導入しています。
前回のホタルツアーまではGoogleフォームへの入力を参加希望者に求めていましたがオンライン上でのキャンセル処理が参加希望者自身でできないなど、利用者・運営側双方に不便がありました。
夏祭り体験ツアーからは外部サイトが提供する機能を活用して多言語表記だけでなく以下のことも可能となりました。
リクエスト受け対応
参加希望者からの予約申込を即確約するのではなく、敢えてすべてリクエスト受付とし、アンケート回答者やSNS投稿者を優先的にアサイン(予約確定)することで、企画趣旨を理解し、主体的に参加してくれる方々と共により効果的なVFR企画を促進させることができるようになりました。
両ツアーともに定員を大きく上回る申込があり、アンケート回答や前回参加した際にSNSを投稿してくれた方々から予約確定処理を行い、定員に達した時点で募集を終了しました。
残念ながら今回はアサインできなかった予約申込者に対しても、その旨をシステム上で伝えると同時に当企画の趣旨とアンケートやSNS投稿の共有によって次回は優先的にアサインする旨をお伝えしました。
キャンセルポリシーの適応
VFRモニターツアーを実施する上での課題の1つとして当日のノーショーが非常に多いことが挙げられます。
外部サイトではキャンセルポリシーを設定することが可能となるため、期限内にキャンセル又はノーショーとなった場合は、申込者に対してチャージを求めることで事前連絡なしでのキャンセルを防止することを試みました。
支払い方法をクレジットカードのみに設定することで、チャージを確実に徴収することが可能となりますが、留学生等はクレジットカードを持っていないことが多く、又、ディスカバー東広島は旅行業免許を持っていないため、今回のような移動を伴う当ツアーは参加者から主催者に直で支払いが行われる必要があるため、当日現金払いしか現状できないという新たな課題も明らかになりました。
期限内にキャンセル又はノーショーとなった申込者が次回のツアーに参加申込を行った場合は前回チャージ分の説明を行っていくことで現状は対応を行っていきます。
地域イベントの担い手
当初の計画では夏祭り体験ツアーは7月22日の1コースのみを設定していましたが、地域の方から神輿の担い手がおらず、人員を集めてもらえないかという支援依頼を受けました。
花火鑑賞だけでなく、法被を着て神輿体験もできるという内容からVFR企画とも相性が良いことが伺えたため急遽1コース増やし、在住の外国人の方々向けにプロモーションを行い催行する運びとなりました。
単純な労働力としてではなく、参加者が体験や地域の方々との交流を楽しむことができるツアー内容であれば、少子化による担い手不足という地域課題を観光によって支援することができることを改めて実感しました。
留学生アルバイトの雇用
在住外国人の方々のコミュニティーとの繋がり形成や観光ニーズの把握等を行うことでVFR企画をより加速させていくため、ディスカバー東広島にて留学生アルバイトを7月より1名雇用しました。
各ツアーの調整や留学生等へのヒアリングはもちろん、今後実施予定の施策に関しても共に進めていきます。
おわりに
アンケート調査によって予めニーズの高いコンテンツを把握し、ツアーを企画することで定員を大きく上回る参加申込を得ることができました。
実施目的が地域の魅力を知ってもらい、ご家族等に認知してもらうこととなるためディスカバー東広島のツアー補填分を参加費で賄うまでは想定していませんが、次回はモニターツアー参加費を試験的に上げて実施することを考えています。
実際にご家族等が日本へ来訪された際に、交通費や体験費用を捻出しても推奨したいコンテンツとなりえているかも併せて検証していきます。
次回のツアーは、市が管理する無人島アウトドア施設の予約決済手段がDX化され、外部サイト上への掲載が完了した際に、在住の外国人の方々に実際に申込を行ってもらうことで、コンテンツだけでなく利用方法を認知してもらい、ツアー後もリピーターとなってもらうことで東広島のインバウンド戦略を促進していきます。
次回ツアーの実施結果も当サイトから報告を行っていきます。