事業報告

令和4年度 ふるさと納税実績報告

はじめに

ディスカバー東広島では特産品の魅力を市外に発信するため、令和3年度よりふるさと納税の業務を東広島市から受託しています。令和4年度の実績は以下の通りとなり、寄附金額は前年度比164%、寄附件数は178%となりました。
【寄附金額】266,579,000円 【寄附件数】:6,410件

寄附金額と寄附件数増加に向けた取り組み事例

現在ふるさと納税市場自体が好調な伸びを見せており、令和4年度の市場規模は約9,000億円まで広がると言われています。ディスカバー東広島では令和4年度、寄附金額や件数を増加させるために地域事業者さんや商工団体さんと連携してさまざまな取り組みを行ってきました。

新規商品の開発と掲載

寄附金額と掲載商品数には相関関係があります。ふるさと納税に興味関心のある事業者さんの商品登録を支援し登録事業者数、商品掲載数を増やす取り組みを行いました。

セミナーの実施

日ごろから地域事業者さんと商品開発、流通支援等を行っている市内商工団体さん向けにふるさと納税制度や登録メリット等を展開するセミナーを実施し、参画者を増やしていく取り組みを行いました。また商工団体さんからのご依頼で地域事業者さんに直接ふるさと納税に関するセミナーも実施しました。

掲載商品のブラッシュアップ

商品のSEO対策やふるさと納税市場における寄附促進ノウハウを展開するため、メルマガの配信を実施しました。またポータルサイト運営会社と連携し、登録事業者向けに商品タイトルの調整や掲載写真の変更、ふるさと納税ならではの掲載の工夫などについて質疑応答形式でセミナーを実施しました。

寄附者利便性の向上

もともと寄附金額の設定が5,000円単位だったものを2022年4月より10,000円から30,000円までは1,000円刻みの価格へ変更し、寄附者の利便性を広げるようにしました。またポータルサイトのUI(特集記事、動線整備)を強化し、寄附者のニーズに沿った情報提供を行いました。

寄附者向けの情報発信(シティプロモーション)

寄附者の方へ東広島市の魅力を発信するために、メルマガや公式LINE、お礼状を通じて特産品や観光地などの紹介を行いました。

おわりに(今後の取り組み)

今後も魅力ある東広島市の資源を全国へ広げるために下記取り組みを行っていきます。

パブリシティによるブランドイメージの定着

プレスリリースなどを通じて情報発信を行い東広島市ふるさと納税の認知度を高める

ポータルサイトの追加

寄附金額、寄附件数増加のために新たなポータルサイト導入の検討

ノウハウブックの作成と配布

地域事業者さんに対して、登録メリットや登録方法、登録事業者さんの優良事例を展開することによって、参画者を増やし寄附金額、寄附件数増加に繋げていく

追記(2023.10.26)

2022年9月頃から市内5つの事業者と連携して、以下の内容と目的で返礼品にお礼状を同封する取り組みを試行しました。

内容 目的
①【表面】生産者から寄附者へのメッセージ 寄附への感謝
②【裏面】同事業者の他の掲載商品紹介 事業者ファン層の獲得
③【裏面】受注した返礼品と相性の良い、又は推しの東広島の特産品紹介 人気商品をフックに市内特産品への波及
④【裏面】公式LINEアカウントの紹介とQRコード シティプロモーションに係る発信力の強化

上記の目的を効果的に且つトラブルなく達成するために、事前に以下の4項目を書き出し、それらを網羅する5つの企業者に対して同封の試行を提案しました。(お礼状のデザインや印刷はディスカバー東広島が実施)

  • 寄附件数が通年で一定数以上ある
  • 公式LINEから情報発信できる返礼品を掲載している(シティープロモーションに繋がる商品)
  • 配送管理体制が構築されている(ギフト利用の際に、お礼状を同封するとクレームに繋がる可能性があるため)
  • ディスカバー主催のセミナー等に参加している

過去の受注データから一緒に寄附される傾向が高い特産品を紹介できるように、5つの事業者のお礼状の表面、裏面それぞれ異なる内容としました。
例えば牡蠣の返礼品に同封するお礼状の裏面には相性の良い、日本酒やレモンなどの特産品を紹介しています。
また返礼品のサイズやクール宅急便による結露、水濡れなどを考慮して紙サイズや紙質、同封方法を決定していきました。

取組結果

集計期間中の寄附者数とリピーター数は以下の通りとなります。

  • 集計期間:2022年9月1日~2023年9月30日
  • 全寄附者数:7,463名
  • リピーター数:658名(8.82%)

全リピーターの内、お礼状を送付した方々(連携事業者の返礼品を選択した方)は223名(33.8%)となりました。
同事業者の同商品をリピートしている寄付者の方々は160名となり、残りの63名(28.2%)は1回目とは異なる品(目的②・③)を寄附していました。
一方で公式LINEアカウントの新規登録者数は54件に留まりました。

また今までに印刷したお礼状は計4,900枚となり費用は22,080円となります。

約1年間、お礼状を同封した上記の費用対効果をもとに、東広島市と今後協議し、来季以降の実施有無や方針を決定していきます。

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