2025年6月、オーストラリア・メルボルンで開催されたオーストラリア酒フェスティバルにおいて、地域の観光商品(インバウンド向け試飲ツアーほか)をPRする取り組みを実施しました。
今回は自ら出展するのではなく、イベント運営側と連携し、観光プロモーションを委託する形で展開。
日本酒を通じて日本文化への関心が高い来場者に向け、訪日意向層への効果的なアプローチを図りました。

今回の記事では、関心層に向けたプロモーションの実例として、オーストラリアメルボルンでの観光商品PR事例をお届けします。
〜目次〜
取組内容
ターゲットは「日本酒好き」「日本文化への関心が高い」「訪日意向がある」層。
イベント会場では、観光ブースでのゲーム企画や、QRコード付きコースターの配布、観光商品の魅力を伝えるブローシャーの配布などを、主催者側に実施してもらいました。
さらに、酒フェスティバル公式ページから地域観光商品紹介ページへのリンク設置や、SNSを活用したオンラインプロモーションも並行して展開。
現地での体験とオンラインでの情報接触を組み合わせることで、より広範な訴求を実現しました。



成果と反響
2日間で約6,500人が来場し、観光ブースのゲームには2,445人が参加。多くの来場者が当エリアの観光情報に触れる機会を得ました。
QRコード付きコースターの配布(約2,000枚)により、ツアー紹介ページへのアクセスも増加。
さらに、観光ブースのゲームコーナーでペア無料券を受け取ったオーストラリア在住のカップルが、実際に訪日を決定するなど、具体的な成果も生まれています。
地域の魅力を、確実に届けるために
DMOが担うべきは、地域の魅力をただ発信するのではなく、関心層に的確に情報を届けることです。
広域DMOがインバウンドプロモーションの司令塔として広域的な戦略を描く一方で、地域DMOはその戦略のもと、地域ならではの魅力や体験価値を、関心層に深く届ける役割を担います。
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マスプロモーションでは届きにくい層へのアプローチは、限られたリソースでも高い効果を生み出す、持続可能なプロモーションの形であり、地域DMOが現場に根ざした視点で実行することで、訪日意向層との確かな接点を築くことが可能になります。
今後の展望
今後は、9月に予定されている同イベントシドニー会場への出展をはじめ、関心層との接点を継続的に創出することを軸に、プロモーションを展開していきます。
現地イベントとオンライン施策を組み合わせることで、訪日意向層への情報提供と動機づけを一層強化するとともに、現地での反応やオンライン施策の成果を分析しながら、PDCAサイクルを回すことで、より効果的なプロモーション設計と地域誘客の実現を目指します。