事業報告

令和8年度 定時社員総会開催|観光消費額の拡大と持続可能な観光地域づくりに向けて

一般社団法人ディスカバー東広島は、令和862日(火)に、第6回定時社員総会を開催しました。

本総会では、6期(令和7年度)事業報告及び決算報告理事の任期満了及び就任、ならびに7期(令和8年度)事業計画及び収支予算について、社員総会資料をもとに報告・審議を行い、各議案は原案どおり承認されました。

令和7年度は、東広島市観光アクションプランの初年度として、情報発信基盤の整備、受入環境整備、地域資源の磨き上げ、周遊促進・データ活用の実証など、重点施策の立ち上げと基盤整備を中心に取り組みました。

令和8年度は、アクションプラン2年目として、これまで整備してきた取組をさらに定着・拡大させ、回遊・消費・再訪につながる仕組みづくりを進めていきます。

総会概要

開催日 令和862日(火)
場所 東広島市役所
出席者 理事4名、社員3
主な議案 6期事業報告及び決算報告、理事の任期満了及び就任、第7期事業計画及び収支予算
議決結果 各議案とも原案どおり承認
配布資料 配布資料:以下の通り。
配布資料は、個別事業者名等の一部情報を編集したうえで公開しています。

DMOアクション:社員総会での意見を踏まえた今後の取り組み

本総会では、令和7年度の事業報告及び令和8年度の事業計画を踏まえ、観光消費額の拡大地域資源を活用したコンテンツ開発広域連携による誘客ふるさと納税を通じた地域産品の振興インバウンド受入環境の整備など、今後の観光地域づくりに関する多様な意見が交わされました。

いただいた意見を踏まえ、今後は以下の視点を重視しながら、観光関連事業者、行政、地域団体、住民の皆さまと連携し、持続可能な観光地域づくりを進めていきます。

西条酒蔵通りの滞在価値向上と消費機会の創出

東広島観光の核となる西条酒蔵通りの魅力向上については、総会でも多くの意見が寄せられました。酒蔵通りでは、酒蔵の営業時間が夕方までとなる場合も多く、午後以降に訪れる観光客の滞在先や、夜の飲食店への接続が課題として挙げられました。今後は、酒蔵見学やまち歩きに加え、日本酒と食を楽しめる飲食機能、地域産品の購入機能、観光案内機能などを組み合わせながら、「歩くだけ」ではなく「滞在して楽しみ、消費につながる」エリアづくりを進めていく必要があります。

また、酒蔵通りのまちづくりについては、個別の出店希望に対応するだけでなく、エリア全体としてどのような機能が必要かを整理する視点が重要であるとの意見もありました。ディスカバー東広島としては、観光データの分析や民間事業者との調整、プロモーションの視点を生かしながら、行政や関係団体と役割分担を図り、酒蔵通りの将来像の具体化を進めていきます。

インバウンド誘客と受入環境の一体的強化

インバウンド誘客については、消費単価の向上受入環境の整備が引き続き重要なテーマとなります。市内での宿泊につなげることは中長期的な課題である一方、まずは飲食、体験、買い物などを通じて、市内での消費機会を増やすことが必要です。

酒蔵通りでの試飲体験や、日本酒と食を組み合わせたコンテンツ、多様な食文化に対応した飲食店との連携を進めることで、来訪者満足度と観光消費額の向上を図ります。

また、大型荷物を持った外国人観光客への対応や、現地でSNSGoogleマップ等を活用して情報収集する旅行者への対応として、荷物預かり機能やWi-Fi環境の充実についても意見がありました。これらは単なる利便性向上にとどまらず、口コミ投稿やリアルタイムな情報発信を促すプロモーション面でも重要です。

今後は、費用面や運用面を想定される効果と照らし合わせながら整理し、観光客が安心して滞在・回遊できる環境整備を検討していきます。

広島市・宮島・首都圏との接点を活用した立ち寄り観光の促進

広域連携による誘客については、広島市内や宮島の宿泊施設との連携に期待する意見がありました。広島市や宮島を訪れる観光客に対し、東広島を立ち寄り先として提案することで、広域周遊の中に東広島を位置付け、再訪につながる接点づくりを進めます。

令和8年度は、宿泊施設等での観光情報の配架や、羽田空港でのブース出展、外部媒体との連携を通じて、「酒と食のまち・東広島」としての認知拡大を図ります。単発の情報発信にとどまらず、WEBサイトやSNS、旅行会社向け情報、現地での受入環境と連動させ、来訪につながる導線づくりを進めます。

ふるさと納税を通じた地域産品の振興と関係人口づくり

ふるさと納税については、寄附額の拡大だけでなく、地域産品の振興や関係人口の創出につなげる視点が重要であるとの意見がありました。

今後は、工業製品や米・地鶏などの特産品の強化に加え、体験型返礼品の開発にも取り組みます。ゴルフや文化施設の年間パスポート、花火鑑賞券など地域ならではの体験商品により、実際の来訪につながる返礼品を検討することで、ふるさと納税を地域との継続的な接点づくりにも活用していきます。

また、ふるさと納税は、地域産品を市外へPRする重要な機会でもあります。寄附者に対して、返礼品そのものの魅力だけでなく、生産者の取組や地域背景、東広島市への来訪につながる情報を発信することで、地域への関心を高め、リピーターや関係人口の創出につなげていきます。

日本酒文化と食の魅力を生かした観光コンテンツの磨き上げ

東広島の観光において、日本酒文化と食の魅力は重要な地域資源です。総会では、東広島ならではのグルメが楽しめる店舗の充実について意見がありました。

地域の特色を活かした美酒鍋といったご当地グルメや、東広島こい地鶏や、お米といった特産品を、日本酒とのペアリングなどを組み合わせながら、旅行者にとって分かりやすく、選びやすい形で発信していきます。あわせて、飲食店や商工団体等と連携し、来訪者の満足度向上と地域内消費の拡大につながる取組を進めます。

データに基づく観光地経営と事業評価の推進

観光を地域産業として確立していくためには、データに基づく議論と事業評価の精度向上が欠かせません。総会では、観光消費額をKGIとして位置付けていることの重要性や、ターゲット別の観光消費額・観光客数の推移を継続的に把握する必要性についても意見がありました。

今後も、観光消費額、来訪者数、満足度、宿泊、周遊、住民満足度などのデータをもとに、施策の効果を検証していきます。また、多様な関係者が参画する東広島市観光推進会議等を通じて、分析結果を共有し、事業者や団体の取組にも活用できる形で還元することが重要です。

データを「集める」だけでなく、地域の意思決定や施策改善につなげることで、観光地経営のPDCAを推進します。

行政・関係団体・民間事業者との役割分担と推進体制の強化

総会では、ディスカバー東広島と行政、関係団体、民間事業者の役割分担についても意見がありました。特に、酒蔵通りのキーコンテンツ開発や出店支援、ハード整備、制度設計などについては、関係部署や関係機関と連携しながら進める必要があります。

ディスカバー東広島は、観光データの分析、民間事業者との調整、プロモーション、コンテンツ造成支援など、DMOとしての強みを生かした役割を担います。一方で、制度創設や施設整備、都市計画的な視点を要する取組については、行政や関係機関との連携が不可欠です。

今後は、関係者間で目指す方向性を共有し、それぞれの役割を整理しながら、実行力のある推進体制を構築していきます。

観光消費額の拡大と持続可能な観光地域づくりに向けて

ディスカバー東広島では、社員総会でいただいた意見を踏まえ、観光関連事業者、行政、地域団体、住民の皆さまと連携しながら、ビジョンである「来る人・住む人がつながりにぎわう東広島」の実現に向けて取組を進めてまいります。

観光を一過性の来訪にとどめず、地域経済の循環、地域資源の保全、住民理解の向上につなげることが重要です。今後も、地域資源の磨き上げ・情報発信・受入環境整備を一体的に進め、持続可能な観光地域づくりを推進していきます。

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